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Raymonda

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↑永遠の我が王子ジョゼが美しく写っていたので、この写真。


備忘録。プログラムも手元になく、記憶が怪しい。多少の間違いなどはご容赦。

2008年12月、ガルニエで久しぶりにライモンダの上演があった。
ガラでのヴァリエーションや去年のミックス・プログラムでの3幕の上演以外、
来仏以来この作品を全幕でオペラ座が上演するのは初めてのことだったから、
私にとっては待ちに待ち焦がれた公演だった。


作品は1898年にロシアで初初演。アレクサンドル・グラズノフ作曲、プティパの振付。
もちろん、オペラ座のはヌレエフ版である。

1幕。時代は十字軍の頃。王女ライモンダは騎士ジャン・ド・ブリエンヌという婚約者がいるが、彼は戦いに出かけなくてはならず、二人は離れ離れに。
ライモンダが一人、部屋でうつらうつらとしていると、白い貴婦人が現れる。(これは既に彼女の夢の中かと。)
この貴婦人に導かれて庭に出たライモンダはそこで荒々しいアラブ人に出会う。この男は愛を強要する。
女性として目覚めるライモンダ。

2幕。城では遠方からの客と共に宴が催される。そこへ突如、ライモンダが夢で見たアラブの男が現れる。彼はサラセン国のアブデラムといった。アブデラムはライモンダに求婚するが、彼女は断る。そこへ婚約者ジャン・ド・ブリエンヌが現れ、二人の男は決闘する。刺されるアブデラム。めでたしめでたし。

3幕。ジャン・ド・ブリエンヌとライモンダの結婚式。


・・・・バレエの話ってなんでこんなにあらすじにするとバカバカしいのだろう(笑)
しかし、ちゃんと見所にあふれるバレエだ。オペラ座が誇る舞台装置・装飾に、豪華な衣装。2幕でペルシャ風の布が天井に向かって上がっていくところなど、美しいの一言。そしていくつものヴァリアシオン。

プログラムにはなかなか面白い解説がしてあって、突如サラセンなんぞ出てくるのは当時流行のエキゾチズムがこのバレエではオリエンタリズムの同意義語であったこと(と読んだように記憶している)。また、ヌレエフの解釈によれば、アブデラムはライモンダにとってセックス・シンボルであり、彼女は彼の存在によって少女から女へと変貌するのだそうだ。十字軍の時代に舞台を置きながら、その頃敵であったはずのイスラムの男性に男を感じる設定。かの国々は「他者」でありながらどこか魅惑的だったのだろうか。
見所満載ではないか。


券の入手が大変困難だったが、それでも三日分押さえた。
15日、ジョゼ(・マルティネス)のジャン・ド・ブリエンヌ、(マリー・アニエス・)ジローのライモンダ、ニコラ(・ル・リッシュ)のアブデラム。
23日、怪我で降りたというマティアスの代わりらしいジョゼに、産後でふっくらとしたオーレリー(・デュポン)、カール・パケットのアブデラム。
24日、ステファン(・ビュイヨン)、アニエス(・ルテスチュ)、ヤン・ブリダール。

私は23日のジョゼ・オレリー組が一番良かったように思う。二人とも私は好きなのに、身長差があってあまり一緒に踊らないせいか一緒に出てくると嬉しいからかもしれない。Graceとしかいいようのない、気品溢れるオレリー。3幕、かの有名な手を打ち鳴らすヴァリアシオンでの高貴さったら、かのプラテル様に並ぶものだったように思う。

でも、とにもかくにも今回のライモンダの話題を持っていってしまったのは、ニコラの踊るアブデラムなのだろう。目。その腰つき。跳躍。バレエの世界の王子様の典型のようなジャン・ド・ブリエンヌの対称に位置する、男くさい男を演じきった。なんだかフェロモンが客席まで匂って、いや、香ってきそうな踊り。会場はブラボーの嵐。なんだか他のキャストがかすんでしまった。


これほど、踊るバレエ団によって違うバレエもあるまい。
昔はまぁ本当に、眠くなるバレエだと思っていたのだが、オペラ座のを見ると興奮してしまう。
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by chihiroparis | 2009-02-20 21:21 | ballet+danse | Comments(0)
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