音の視覚化-Joyaux 2009 Oct.

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←今シーズンからオペラ座内のブティックがリニューアルしてさらに充実。
素敵なオブジェなども売ってます。


前回の「ジゼル」のエントリーが読み直すと全然良くない。まったく、感動はすぐに書き留めないとダメなんだと反省。なのにまた忘れたころに10月に見たバレエを。


10月、バランシンの「Joyaux(Jewels)」@オペラ座。
テクニック的にはネオ・クラシックと分類され、ストーリー性がなく抽象バレエと呼ばれる作品を多く残したバランシンの1967年振り付けのものである。

作品は
1.エメラルド
2.ルビー
3.ダイヤモンド
の3部からなり、それぞれその宝石をイメージしたきらびやかな衣装(クリスチャン・ラクロワ)が目にまばゆい。


振り付けとしては、正直私はエメラルドはあまり好きでない。
フォーレの音楽で作られたこの作品。
その流れるような美しい音楽が振り付けを通し「視覚化」されている。ステップの一つ一つが音符のようだし、ダンサーそれぞれが各旋律を奏でているように見える。ただただ耳と目とをその音楽の旋律の中にゆだね、「聴く」。

ルビーとダイヤモンドも基本的にはそういった感性で作られていると思うが、構成がバレエとしてはより面白いのではないだろうか。
赤い情熱的なルビーの輝きを、軽々とした跳躍や小粋なパで描いていくルビー。
ダイヤモンドはこれに加え、バランシンが多くその作品で行っている「古典の模倣(あるいはパロディ)」が見られる。
あれ、この動きは「眠りの森の美女」のグランパのあの場面の構成の模倣だ、など、彼の古典への敬意と愛情が端々に感じられる作品だ。
しかし何しろダイヤモンドはその衣装と、シンプルながら美しい舞台のデコレーションが印象的だ。舞台に照明がついたその瞬間は壮観で、何も始まっていないのに観客が拍手をするのがもはや恒例となっている。


配役は、エメラルドにメラニー・ユレル、カール・パケット、
ルビーがクレルマリー・オスタ、ジェレミー・ベランガール、
ダイヤモンドにはアニエス・ルテスチュ、ジョゼ・マルティネス。

何度も見ている作品だけに、ダイヤモンドの主役二人以外にはあまり満足いかない。
(そのアニエスも、怪我のあとだけに調子が悪そうだった。)
DVDのの配役でも生で見たけど、こちらはなかなかオススメ。
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by chihiroparis | 2009-12-05 11:35 | ballet+danse | Comments(0)

主にバレエ評


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