ABT「ドンキホーテ」ミハイル・バリシニコフ/シンシア・ハーヴェイ
2011年 01月 10日
アメリカのバレエでも久しぶりに観るか、と思い立って見た作品。
随分前に見たことがあるものだったけれど、ほとんど忘れていた。
シンシア・ハーヴェイが綺麗!あのころのABTは今のABTより品があるような。
言わずと知れたバリシニコフは、まったく私の好みでないのだけれど、やっぱり役者!コミカルな演技も抜群だし、細かい足先などを言ったらキリがないけれどあれだけのパワーを持った踊り、跳躍、回転、一世を風靡したダンサーには今見ても色褪せないそれだけのものがある。
2幕、他の版ではジプシーが踊ることの多いところをバジルが踊っているが、音楽が彼の色気を引き出していたりしてこれもよい。色気といえば、闘牛士役のダンサーが物凄い色気を振りまいていて、酒場の場面ではバジルとそれでやり合う演技が入っていたりするのもなかなかアメリカンで面白い。
アメリカらしい、陽の雰囲気にあふれ、踊る喜びがこちらにも伝わってくるパワフルな作品。