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Flammes de Paris ~パリの炎~(ボリショイ)

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近年ボリショイが面白くなったのは間違いなくこの二人のダンサーの出現によると言えるだろう。イワン・ワシリエフとナタリア・オシポワ。

もう笑うしかないくらいアスリートな二人のパワフルな踊りで派手に繰り広げられるボリショイの「パリの炎」がDVD化されたようである。

おそらくこれはパリで昨年映画館中継が行われた際録画されたものであろう。(その後同じものがNHKにより日本でも放送されている。)私はシャンゼリゼの映画館で見たが、マチュー・ガニオやイザベル・シアラボラ、アニエス・ルテスチュ、サラ=コヤ・ダヤノヴァなど、多くのオペラ座ダンサーたちが見にきていて、それだけ注目の作品のようだった。

この作品は、パ・ドゥ・ドゥのみが独立してガラ公演などで踊られることのほうが多く、全幕について知らない人のほうがほとんどだろう。私も全幕を見るのは初めてだった。
時はフランス革命のさなか、ある兄妹、マルセイユ義勇軍の若い兵士、貴族の娘、といった主要な人物たちが繰り広げる恋模様と、時代背景を描いたものである。初演は1932年だが、ボリショイ劇場バレエ芸術監督アレクセイ・ラトマンスキーにより新しく振付直されたということで今回の上演となった模様。

ボリショイについてはパリ公演(オペラ・ガルニエ)で見た「スパルタクス」の時に書いたことなのだが(コチラ)、どんな話でも国威発揚のために結局使われている感じがして、なんだか笑ってしまう。この作品についても、フランス革命という場をなんだかとりあえず借りているが、そういった意図(意図なのか、これがボリショイ流でもはや習慣なのか?)がこちらには手に取るように見えるのである。

シャトレ座でイギリス人カンパニーによる「レ・ミゼラブル」を見たときも思ったのだが、いったいこういうのをフランス人はどんな気持ちで見ているのであろう。我々にしてみれば、忠臣蔵が海外で演じられているようなものか。不思議な気分であろう。

さて、ダンサーであるが、とにもかくにもワシリーエフとオシポワである。彼らの独壇場だ。もはや彼らをバレエ・ダンサーと呼んでよいのかわからない!そのくらいアスリートだからだ!もうなんだか、見ながらとにかく笑っちゃうのだ。そのすごさに。細かいことはどうでもいいのだ。とにかくはじけてるのだ!(笑)
あんな驚異的なジャンプをする人はこの二人の他にたぶんいないし、それだけにワシリーエフなどはもはやバレエ・ダンサーと呼ぶにはちょっと、というくらい筋肉ムキムキでマッチョである。

まぁなんだかこう、スカっ!としたいときにでも見ていただきたい作品(笑)。いや、楽しいです、ほんと。オペラ座ファンにはすすめませんけどね(笑)。
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by chihiroparis | 2011-01-17 00:40 | ballet+danse | Comments(0)
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