Le palais de Cristal, Daphnis et Chloé

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画像はCulturebox記事より。

ライブビューイングがすっかり定着しましたね。
日本でも、パリ・オペラ座、ロイヤル・バレエ、ボリショイ、等世界各国のバレエ団の舞台を一ヶ月〜数ヶ月遅れで映画館で見られるという素晴らしい企画です。

先日オペラ座の舞台同時中継が欧州の映画館にてありましたが、その時の映像がなんとCultureboxで配信されています。12月5日までの配信だそうです。
9月に日本の映画館でも上映する予定のもの。

一つ目はバランシンが1947年にオペラ座に振付けた「Le palais de cristal (水晶宮)」。その後ラクロワがルビー・ブルー・エメラルド・ダイヤ色のまばゆいばかりの美しい衣装を手がけた華やかな作品です。NYCBの「Symphonie in C」と衣装が違う(こちらはバランシンらしい、女性はシンプルなレオタード、男性はTシャツに黒タイツ)が同じ作品、と紹介されがちですが、振付られた時のカンパニーごとの特色(男女の舞踊手の地位、メソッド、等)により、振付にも実は違いがあります。

二つ目は、次期オペラ座バレエの芸術監督となる、バンジャマン・ミルピエによる新作「Daphnis et Chloé(ダフニスとクロエ)」。数々の芸術家達が絵画で表現し、ラヴェルが曲で表したこの作品、いかにミルピエ氏が自分が今後ディレクションを取るカンパニーのダンサーたちを良く観察したかわかります(決まってからというものの、舞台を見に行くたびに、彼の姿を見かけましたから)。ダフニスのエルヴェ・モロー、クロエのオレリー・デュポンはもちろんですが、海賊のフランソワ・アリュをはじめ、若手の登用にははっとすることでしょう。彼らの個性と、秀でたところを愛情を持ってすくいあげたこの振付に、監督としても期待ができる、という印象を強くもちました。

貴重な舞台です。配信が終わらぬうちにぜひ。

ちなみに、ミルピエ体制ですが、Maître de Ballet associé à la directionであったローラン・イレールが辞職、同ポストにMaître de Balletだったクロチルド・ヴェイエ氏が入り、そしてなんと、オレリー・デュポンが引退後にMaître de Balletに就く、という朗報が!
オレリー・デュポンは、引退後俳優などバレエ以外の道に行くことをインタビューで示唆していたのでこのニュースには驚きですが、オペラ座の至宝と言うべき彼女が後輩の指導に当たるだなんて、ファンとしてはこれほど嬉しいことはありません。伝統的オペラ座のクラシックバレエから、その知性の光るコンテンポラリーでの踊りまで。彼女のキャリアのすべてがカンパニーに継承されていってほしいと思います。
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by chihiroparis | 2014-06-08 23:03 | ballet+danse | Comments(0)

主にバレエ評


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