ジャファル・パナヒ監督作品。4/15から日本公開だという記事をみて、あ、これフランスで2015年に見たなぁ、記録しておこう、と。フランス題は「Taxi Teheran」。社会問題を市井の人々の視線から鋭く描く作品ゆえイラン当局に国内での撮影を禁止された監督は、今作で自らがタクシー運転手に扮してテヘラン市内を走り、車内に設置したカメラで乗ってきた人々との会話を撮影するという斬新な手法を取った。イラン情勢を痛烈に批判するようなエピソードばかり。俳優なのか本当に偶然乗ってきた人なのかわからないけれどもとにかく面白くて笑いすぎて涙が止まらず。奇才だ。どこまでがフィクションなのかさっぱりわからなかったのだが、どうも今回日本での上映にあたり出ている記事によれば一部のみ脚本付きだったそうだ。
ベルリン国際映画祭金獅子賞受賞作。
会話から見えるイラン社会。そういえば台所から見えるイラン社会(「イラン式料理本 」)も面白かったなぁ。制約がある中で鋭く社会が描かれる。