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サハリンへの旅②


やる気のあるうちにサハリンの旅の続きを。
ユジノサハリンスク市内。
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お天気が悪く写真が暗いのが残念ですが教会のエメラルドグリーンと水色の間くらいの目の覚めるような色はあまり我々の日常では見かけないもので、非常に美しかったです。修道女の方々のスカーフや、教会を訪れる人の洋服にもこの色が取り入れられていました。
訪れたのは日曜日、結婚式が行われていました。再婚組らしくお子さんも参加していて微笑ましかったです。
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サハリン州郷土博物館。旧樺太庁博物館。入り口でこま犬が迎えてくれます。
恐竜時代から、サハリンに生息する動物の剥製(大きな熊などもありさすがのど迫力な剥製揃いですごいです)、間宮林蔵の樺太測量について、日本領地時代のロシアと日本の境界石、アイヌ民族の暮らしぶりを伝える資料、などなど、絶対に見逃せない興味深い展示ばかりです。
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鉄子の部屋。サハリン鉄道の車両やD51、広い工場内を走る列車などなど。ユジノサハリンスク駅近くにあります。
ちなみに駅というものは入るにも荷物チェックもあり、構内の写真は禁止。
北の奥地に帰るのであろう大きな荷物の人々や民族衣装の人々など、実に写真に収めたくなるような情景でしたが。
駅前には巨大レーニン像。

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スタロドゥプスコエ(旧栄浜)。ユジノサハリンスクから車で1時間ほどの海岸沿いの町。
宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」を書いたところで、琥珀の採れる海岸もこの小説には出てきます。
オホーツク海の風に体をすっかり冷やされながら琥珀拾いをしましたが、結構採れるんです、これが。
途中、BBQをしていた一家が我拾い集めたものを我々にくれたりして、地元の人の優しさも感じました。
旧栄浜駅は跡形もなく、もう枕木しか残っていませんが、せっかくなので観光地にしようと有志が市に働きかけているそうですが、市長が変わってからどうもあまり話を聞いてもらえなくなったとか。
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ユジノサハリンスクから車で北に40分ほど、ドリンスク(旧落合)。
旧王子製紙工場跡があります。かつては大勢の日本人がここで暮らしていたとか(右下は唯一残る当時の社宅跡)。
現在は廃墟になっており、野犬が非常に多く、私は犬が怖いので車から降りられませんでした・・・。
左下は旧落合小学校跡(現在は私有地)に残る奉安殿。落合小学校では戦前、日本人、朝鮮人、ロシア人が皆で机を並べて学んでいたんだそうです。ちなみに、社宅は戦後ロシア人にあてがわれ、1階と2階とに分かれて同居していたそうですが、結構楽しくやっていた、とは引き揚げした方から聞いたお話。しかしこういった思い出もその方がそこで過ごされたのが何歳頃かによって随分違うのでしょうね。引き揚げ時は両手に持てる荷物のみ、との指示により、家財道具の一切合切は置いてきたそうです。
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ユジノサハリンスクから南に1時間ほど車に揺られ、港町コルサコフ(旧大泊)へ。稚内からここまではフェリーも出ています。引き揚げの時もここから北海道行きの船が出たのだとか。
海底油田で栄えているとかで、マンションなどの建物の外壁もこぎれいにしてあり、街並みが綺麗で人々も他に訪れた町よりも裕福そうな印象を受けました。何しろ子供洋品店が多い。港町お決まりですね。モロッコに船で渡るために滞在したスペイン南端の町アルヘシラスを訪れたときのことを思い出しましたわ。
ここには旧北海道拓殖銀行跡があるのですが修復工事中でした。
養蜂が盛んだとかで蜂蜜やさんで蜂蜜を購入(全くどこのものだとか読めない。英語表記とかとにかくないですサハリン。)。
お昼は①に写真を載せましたが旧北海道拓殖銀行跡から少し歩いた場所にあるペンギン・カフェという場所で。
繰り返しますがサハリンとにかく何もかも美味しい。すぐ行けるロシアってことでまたご飯でも食べに行きたいですが、ビザ取りがあるからちょっとそこまで、とは行かないのが残念。

旅のお土産にはフレップのシロップ、木苺やブルーベリーなどベリー系のジャム、チーズ(残念ながらあまり作られなくなってきていて輸入が多くなっているとか)、蜂蜜、オホーツク海で取れた海の幸の乾物、いくらの瓶詰め(別に安くはないが話のタネに)、グルジアのワイン(ロシアや東欧のワインが豊富に売られているのです)、輸入ルートのせいか安かったのでちょうど切らしていた好物のナツメヤシ(イラン産とロシア産)、そして一つ奮発したのはサンクトペテルブルクのメーカーの紅茶カップ、などなど。
同行の友人に呆れられるほど瓶もので重くなったスーツケースを持って帰ってきました。ああ、楽しかった!


by chihiroparis | 2017-08-20 16:11 | Voyage dans le monde

主にバレエ評


by chihiroparis