カテゴリ:ballet+danse( 82 )

オシポワ・ワシリエフ電撃移籍

ホールバーグがABTからボリショイに移籍、ついにアーティストが西から東に向かう時代が!
そして近年熱いボリショイがますます盛り上がる!・・・と
大騒ぎ(個人的に・笑)したのもつかの間、そのボリショイからなんと、
オシポワとワシリエフカップルが二人揃ってミハイロフスキー(ナチョ・デュアト監督)のところに移籍、という騒動が。

ここ数年ボリショイが面白くなったのは断然この二人のおかげだったというのに。
そしてABTへゲスト出演していたオシポワがホールバーグとボリショイで踊るのが楽しみだったのに。

本人たちとしては、ボリショイで同じ演目ばかり踊らされていることが不満だった、と。
劇場の大きさは問題ではない、いろいろなものを踊りたいんだ、とロシア紙のインタビューでワシリエフ談。
たしかに、スパルタクスばかり踊らされて・・・という気はします。
でも、合う役の幅が少ないダンサーだし仕方ないのでは、という意見もあるようです。

いずれにせよ、ナチョのところで様々な可能性に挑戦してほしい。

いずれにせよ10年前から比べたらびっくりするほどロシアバレエが面白くなってきてることには変わりないですね。
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by chihiroparis | 2011-11-15 01:16 | ballet+danse | Comments(0)

Mémoires d'Oubliettes - Jyri Kylianドキュメンタリー

Jyri Kylian、初めて自分の人生を語る。

ARTEのサイトで見られます(ココ)

生い立ちから、ダンスとの出会い、コンセルバトワールについて。

祖国チェコ

幼少の記憶・・・暗い記憶・・・

モーツァルト/カフカ

ロンドン留学後、母国チェコにプラハの春が。
ジョン・クランコのところで契約を交わしていたのが助けになり、西側へ出ることを決意。
68年8月末、「二度とこの国に戻ることはないだろう」と思いながら国境を超える最後の列車に乗った、
と語る。


”抽象的な”ダンスなどない

なぜDuoをたくさん振付けるのか

パートナーSabineについて

NDT3について/老い


・・・・語りから彼の世界観が見える。必見ドキュメンタリー。
Bella Figura, Petite Mort, といった言わずと知れた名作の抜粋から、
Vanishing Twin, Gods and Dogs, Memoires d'Oubliettes...などなど

英語に仏語字幕。

お早目に・・・!
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by chihiroparis | 2011-11-11 21:07 | ballet+danse | Comments(0)

petit à petit

オペラ座鑑賞記録がたまりすぎてて何から手を付けてよいのかわからない状態・・・
覚えてるだけでも、まだ書いてないのが、
・ピナ・バウシュ「春の祭典」
・マッツ・エク「Une sorte de...」「ベルナルダの家」
・ヌレエフ「ロミオとジュリエット」
・ボリショイ「パリの炎」@ガルニエ
・ジョゼ・マルティネス「天井桟敷の人々」
・リファール「フェードル」
・ラトマンスキー「プシシェ(プシュケー)」

・・・petit à petit....
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by chihiroparis | 2011-11-05 13:50 | ballet+danse | Comments(0)

コッペリアDVD発売

f0008907_0213382.jpgこのブログでも以前取り上げたパトリス・バール版「コッペリア」ですが、
現在ワールドクラシック@シネマの企画で全国を巡回中。
私も先日わが町に上映が回ってきたときに、映画館で堪能してきました。

コッペリアはドロテ・ジルベール。
他の作品だと、テクニックを見せつけるように踊るところ、ポールドブラなど、オペラ座的エレガンスに少々欠けるような気がしてついつい辛口になってしまうドロテですが、パキータと並びこういった作品ではあのクリクリとした大きな目がなんとキュートで踊りを引き立たせること!本当に素敵なコッペリアです。

お相手のフランツはマティアス・エイマン。
フランツが良く似合う、素晴らしいジャンプ力を備えた若者らしいフレッシュな踊り。

本当に役が良く似合っている二人の若手エトワールに、ジョゼ・マルティネスという大人の魅力がコッペリウス役でさらなる華を添えます。
他の版では老け役で引退したダンサーがゲストで踊ることの多いコッペリウスですが、
パトリス・バール版では、コッペリウスはエトワールによって踊られます。
阿片により幻想を見ているという設定で、かつて愛した女性の姿を追って人形を作らせているところへ
コッペリアの姿を重ねるという話になっています。
こうしてコッペリウスは誘惑的で非常に魅惑的な、なんとも言えないセクシーな役どころなわけです。
これがコッペリアという子供向けの作品を、大人の鑑賞に堪えうる非常に非常に魅力的なものにしているのがバール版なのです。


さて、その作品が、DVDになって発売される、と!なんと嬉しいニュース!

というかそもそも撮影しておいてDVDに出さないってどういうこと、とオペラ座に意見したい!
「くるみ割り人形」(ベランガールとミリアムが踊った、France3でカット放映はあったもの)と
「ライモンダ」(撮影が入っていたのはオレリーとジョゼ組だったか、ジローとニコラあたりだったか?生で見たが忘れております)があったはずなのに~!
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by chihiroparis | 2011-09-14 23:33 | ballet+danse | Comments(0)

Dorothée Gilbert インタビュー

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(Dorothée Gilbertオフィシャルサイトより。モードのモデルとしても人気の彼女。)

ドロテ・ジルベールインタビュー。(仏語)
彼女の出身であるトゥールーズの地方新聞です。

いくつか興味深い情報が。

日本の企画で、夫であるアレッシオ・カルボンヌと、レッスンDVDの撮影をしたとあります。
発売が楽しみですね。

他には、「細いのは遺伝で、良く食べる」とあり、
ヌッテラ(!)もパスタも、ピザもクレープも大好き、だそうです。
(ちなみに身長168cm, 体重52kgともこの記事で話しています。)

かのギエム様が「ダイエットをしなければならないような人はバレリーナに向いていない」と
発言したとかしないとか。
あれだけハードな舞台をこなすには相当食べないとやっていけないでしょうから、
食べても太らない人しかトップには向いてないのでしょうね。

バカンス中もガラに出演したりしつつ、1年間身体を酷使しているので、15日間は完全に身体を休ませるとか。
長すぎて筋肉が緩んでしまうこともなく、このくらいがちょうどいいそうです。

昔森下洋子さんが、一日休むと自分にわかり、二日休むとパートナーにわかり、三日休むとお客様にわかる、
と言った、と聞いたことがありますが(オリジナルが彼女の言葉なのかはわかりませんが)、あれもどうなんでしょう、とこういうのを聞くと思います。子供の頃は、そうか・・・とそれを聞いて必死にやりましたが、今となっては、なんだか視野が狭くなりそうなやり方だ、と感じたり。

日頃はストイックながらきちんとバカンスでお休みしたほうが、再びシーズンに向けて身も心もエネルギー補給ができていいのでは・・・とこれはバレエ界に限らず、日本の仕事の仕方全体に言いたいかも・・・。
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by chihiroparis | 2011-09-04 18:22 | ballet+danse | Comments(0)

ABT「ロミオとジュリエット」(マクミラン版)オシポワ/ホールバーグ オシポワ、渾身の演技。

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※画像はNew York Times on line よりお借りしました。
(http://www.nytimes.com/2010/07/12/arts/dance/12romeo.html)


随分な数の観劇記録がたまっていてどうしようという感じですが、もうこれは勢いで見てきたばかりの舞台をすぐ書こうかと。時系列を無視する形になりますが。

びわ湖ホールにてABT(アメリカン・バレエ・シアター)来日公演「ロミオとジュリエット」(マクミラン版)。

美しいパ・ドゥ・ドゥにあふれるマクミラン版に触れる機会はガラでは多いものの、全幕は少ない。
前回10年以上前に英国ロイヤルバレエ団の来日公演にて観たのが直近だったと思う。
久しぶりのマクミラン版。自然と、私が何度となく観てきたヌレエフ版と比較しながら観ることとなった。

前回マクミラン版を観て以来抱いた感想が私をずっと支配してきていたのだが、それは、パ・ドゥ・ドゥやソロなどの振り付けは非常にすぐれているのだが群舞の振り付けがつまらない、というものだった。
しかし今日観て一番に感じたのは、シェークスピアのお国らしいその演劇性、全体構成のバランスの良さ、であった。ヌレエフ版に比べるとゆったりと”余裕がある”感じの群舞の振付から生まれる舞台の雰囲気は、イタリアの中世を描いた絵画のようであった。

まずヌレエフ版との比較からマクミラン版の特徴についていくつか。

・二幕、ロミオが剣を手に取るまでのところ。ヌレエフ版ではティボルトに挑発され、挙句に剣で襲われたためにどちらかというと「保身のために仕方なく」、という演出であるのと違い、ティボルトの挑発があったとはいえ、ロミオは主体的に剣を手にする。
このことを象徴とし、マクミラン版とヌレエフ版ではロミオ像が随分違う。マクミラン版においては彼はこのような争いの絶えない社会(大人)に対し抗う青年である。よって、戦いを好まない心優しい青年の恋と友情に焦点をあてたヌレエフ版のロミオの描き方より、我が身をとりまく状況についてより主体的に関わるロミオ像だと感じた。

・三幕二人の死後幕がすぐ下りる。ヌレエフ版にある、両家が二人の死を悼み手を取り合う、という和解を象徴する場面はない。ロミオという若者が社会に抱いた反抗心と敗れ去る事実がここでむやみに和解の場面など入れないことで際立つ演出となる。

・他にも大きく違う点として、二幕のティボルトの死の場面があげられる。ここでジュリエットが死に驚愕し悲しむ場面がヌレエフ版では見せ場ともなっているが、マクミラン版では彼女は登場しない。彼女がここで出てくると、兄ティボルトの死にまで至ってしまった両家の争いを悲しみ、同時にそれでも敵対する家の出身であるロミオを想いながら眠り薬を手にする、という一連の彼女の心情を描くのが難しいように思う。そのためかヌレエフ版では彼女が一人で死について悩む場面が長く描かれている。しかし、マクミラン版のこの演出だとそのあたりがスムーズなように思われた。


ジュリエットは飛ぶ鳥を落とす勢いのボリショイ・バレエ団からのゲスト、ナタリア・オシポワ。この人とイワン・ワシリエフの登場によりボリショイが突如として面白くなったことは以前「パリの炎」についてのエントリーでも触れたとおりである。
ロミオはABTのデイヴィッド・ホールバーグ。現在ABTでも人気のダンサーということである。ボリショイへの客演(ジゼルなど)でオシポワと最近良く組んでいるようだ。オペラ座バレエ学校に在籍していたこともある経歴の持ち主。

二人とものびやかな肢体と驚異的な脚力から生み出される軽やかなジャンプ力を生かし、この難しい振付を踊りこなした。
名場面であるバルコニーのシーンにはあまりの美しさにまだ一幕終わりだというのに涙が止まらなかった。

なんという、なんという透明感!
そこにはキトリ(ドン・キホーテ)やジャンヌ(パリの炎)を十八番としているオシポワの別の顔があった。
マクミラン版の歴史に残るジュリエットと言えばアレッサンドラ・フェリであることは誰もが異論のないことではないかと思うが、彼女とはまったく違う持ち味の歴史に残る新たなジュリエットが誕生した瞬間だった。
あの驚異的な脚力は、おきゃんな役で爆発するためだけではなく、このように透明感を表すためのものとしても有用であったのだ。

彼女への賛否両論があるのは承知している。
普段ボリショイという巨大な劇場で踊っている彼女の踊り方は、確かに大振りである。それを(顔を含め)嫌だという人もいるだろう。しかし、その伸びやかさを堪能しようとオペラグラスなしで見た彼女の踊りは、おそらく4階席の隅々にまで届いていただろう、と思えるほどの「伝える力」を持った踊りだった。
最近のロシア派のダンサーは、(その大振りからか?)予定調和的に見える踊りをするダンサーが多く私の好みではない人が多かったのだが、久しぶりに虜にされた。

デイヴィット・ホールバーグとは最近良く組んでいるからであろう、そこには今そこで踊りながら二人の間に感情が生まれているかのような熱いものが伝わってくる演技だった。

そのホールバーグであるが、ロミオというよりはトニー(ウエスト・サイド・ストーリー)というような作り(外見も、キャラクターも)なのであるが、男らしく、そして抗う若者らしく青くさい素敵なロミオだった。オペラ座の版ばかり見ていたので、そうだ、これはフリオ・ボッカ以来のABT的ロミオだ、と強く感じた。もちろんボッカと持ち味はまったく違うダンサーなのであるが。

三幕からは感情移入しきっていて、涙が止まらず困った。
馬鹿な若者二人の死の物語である。その馬鹿さから来る一直線な感じ、この話の原点であるそのパワーが、同時に若者ならではの透明感とともに描かれた渾身の演技だった。

こんなに素晴らしい舞台を現地でなく日本で観られたことに感謝している。
いまだに寝る前に目をつむるとバルコニーのシーンのあの透明感が思い出される。
最後に再度強調するが、どの場面も素晴らしかったのが、本当にバルコニーのシーンは歴史に残るものだったと思う。
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by chihiroparis | 2011-08-04 00:06 | ballet+danse | Comments(2)

deux versions de "Coppelia" - 二つの版の「コッペリア」

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(左からジョゼ・マルティネス(コッペリウス)、ドロテ・ジルベール(コッペリア)、マティアス・エイマン(フランツ)
:写真はFrance3サイトより)

オペラ座で上演される「コッペリア」には2つのバージョンがあります。
一つはカンパニーのパトリス・バール版、
もう一つはバレエ学校のピエール・ラコット版(これはDVDが出ています。その後スピード出世でエトワールとなった学校時代の若きマチュー・ガニオと、可愛らしいシャルリーン・ジゼンダネが主役、学校公演とはいえさすがオペラ座バレエ学校、立派なレベルです。)
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2011年はガルニエで両方のバージョンが上演されました。
France3で放映されたその舞台裏をルポした番組が、
コチラで見ることができます(1週間程度だということなのでお早めに!)。
30分ほどの番組ながらカンパニーのリハの様子から学校の様子まで、ダンサー、ディレクター、そして学校の校長であるプラテル様のインタビューまであって、かなり見応えがあります。

パトリス・バール版の特徴は、何といってもコッペリウスの描き方にあるでしょう。
通常他の版だと、変人で発明家のおじいさん、という設定で、
引退したダンサーがゲストで踊ることの多い老け役のコッペリウス。
少女コッペリアと老人コッペリウスの交流、コッペリアとフランツの恋。
言ってみればそれだけの話。

バール版では、コッペリウスの精神的な複雑さや異常さに焦点をあてた演出で、
老け役とはいえ通常エトワールによって踊られ、なかなかセクシーな役どころとなっており、
青年フランツに恋しながらもコッペリアはコッペリウスのミステリアスな魅力に興味を示す、
という作りになっています。
これが、子供向けである「コッペリア」という作品を大人の鑑賞に耐えうる魅力的なものにしています。
私は記憶が確かであれば、ジョゼ・マルティネスとバンジャマン・ペッシュにより踊られたのを見たことがありますが、2人とも非常にダンディで女性の観客を魅惑するコッペリウスでした。

オペラ座は、このように、子供向けの(言ってしまえばつまらない)作品を、大人の鑑賞に耐えうる芸術作品に仕上げるのがうまい。代表的なものが、ヌレエフ版の「くるみ割り人形」ではないでしょうか。
「寝ててもいいような作品だがチャイコフスキーの音楽はやはり素晴らしい」というようなことを以前鈴木晶先生が書いていらした気がしますが、ほんとにまぁチャイコフスキーの素晴らしさだけというような子供向けのあの作品。
これがヌレエフ版では、子供が見たらちょっと怖いのでは?と思うような演出(夢の中で大きな顔たちが出てくる、など)や、クララが少女から女性へと目覚める過程を強く描くなど他の演出よりRが少し高めな感じにしてみたり、といった独自の演出によって、非常に我々大人の目にも魅力的な作品に仕上がっています。


さて、そのパトリス・バール版の「コッペリア」、
「ワールドクラシック@シネマ」という企画により、映画館で楽しむことができます!
(他にもボリショイの「クラス・コンサート+ジゼル」などがこれから上映予定。)
このように世界中のいい舞台(オペラ・バレエ)を見られる企画が今後も続きますように。
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by chihiroparis | 2011-06-21 01:54 | ballet+danse | Comments(0)

ジョゼのアデューが決定、ムッサン引退

http://www.exblog.jp/myblog/entry/new/?eid=f0008907

既にこちらでもお知らせしましたが、スペイン・国立バレエの芸術監督に就任が決まっていた、オペラ座エトワールのジョゼ・マルティネス。

来シーズンも行き来をしながら踊るので、アデューはしないよ、と本人が言っていたのですが、オフィシャルな形のアデューをすることになった模様です。7月15日、本人振付の作品、"Les enfants du Paradis"(天井桟敷の人々)のバチスト役で、だとのこと。

来シーズンもdanseur inviteとして踊ることには変わりなく、既に出演作品もアナンスされていますが(「シンデレラ」など)、監督就任にあたりこのようにアデューをすることで、オペラ座からは引退することになるわけですから、寂しい限りです。

最近はデルフィーヌ・ムッサンがひっそりと引退しましたね。「ロミオとジュリエット」にもモンタギュー夫人として出演していたのですが、正式には引退しているそうです。アデューをやらずに引退したのが残念です。
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by chihiroparis | 2011-05-10 00:25 | ballet+danse | Comments(0)

パリのバレエ教室

最近パリのバレエ教室についてご質問を多く受けるので、少しまとめておこうかと。
※私は決してプロではありませんが幼少のころからやっているレベルです。そういう人の見た情報だと思ってご参考程度に読んでいただけたらと思っています。

☆スタジオの経営者とソリが合わなかったりで、先生の入れ替わりは激しいので、最新の情報についてはHPを見る・電話をする・現地で直接行ってみる、等して確認してください。

☆最初に、偉そうですが強調したいことがあります。日本では自分の先生以外のところにお稽古に通うと先生がいい顔をしませんが、パリではプロダンサー、あるいはアマチュアであってもレベルが上級の人たちは、いろいろな先生のクラスを目的別に組み合わせて受講しているということです。
ひとりの先生から学べることは限られていると私も思います。私は、
 ・バーオーソルのクラス
 +基礎のプラスモンにとてもうるさい先生
 +細かいことはとにかくどんどん動かせる先生、
の3クラスを一週間の間に混ぜて取りながらお稽古していました。
何が言いたいかというと、よく、オススメはありますか、と聞かれますが、これ一つで絶対!みたいなところはないということです。目的に合わせていろいろ組み合わせるのがいいのではないかな、と思っています。



■Centre danse Marais
ここはガイドブックにも載っていてもっとも日本人の間で知られていると思います。
オープンクラスはどこも設定レベルに対して生徒のレベルがまちまちで、上級であってもその辺のオバサンやオジサン(言葉は悪いですが!)もいて、本当にオープンな雰囲気。
全般的にあまりアカデミックなクラスは期待しないほうがいいですが、朝11時のプロフェッショナルクラスはかなり動ける人たちが多く、割とアカデミックだと思います。

■Studio Harmonic
こちらもオープンクラス。ここのWeyn先生は英語話者なので、日本から来たプロのバレリーナやバレエ留学の方たちもよく参加しています。朝11時が上級、夜19時のほうは週に何度か初級が設定されています。
難しい動きも多く生徒も皆非常に動けるので、上級レベルでないとついていけないのですが、一方、「コンテダンサーが身体を動かしに来るクラス」的な雰囲気があって、せっかくフランスにバレエ留学で来た若い子たちは、ここではなくもっとフレンチ・アカデミックなクラスに出ればいいのに・・・!と私なんぞは思ってしまいます。でもとにかく、動きは激しいし難しいので楽しいこと間違いなしです。他にも日本でも知られているギー・ポジョリ先生も教えています。

■Cite Verron
ムーラン・ルージュ横。
ここにはかつてオペラ座バレエ学校のMarc先生という非常に非常にアカデミックでいい先生がいたので通っていたのですが、先生がスタジオを離れていまいましたので足が遠のいてしまいました。
朝の酒井先生は上級クラス。これに出ている日本人も多いですね。フランケッティメソッドです。他はあまりオススメできませんが、夏にコヴァレンコ先生というロシアからいらっしゃる素晴らしい男性の先生がインテンシブクラスを持っていました。これも数年前の情報ですので何とも言えませんが、もしまだ夏にいらしているのであれば、是非オススメしたいクラスです(あ、この場合パリなのにロシア派ですが)。

■Centre Clichy
クリシー通りにあるダンスセンター。
屋根がガラス張りで、温室のようなので、夏は信じられないほど暑いです。
かつてクリスチャン・ポジョリ先生がいらしたので出ていたのですが、今は教えてないとか聞いてます。
朝のバーオーソルのクラスにはオペラ座ダンサーが多かったです(厳しいクラスなのです)が、誰でも出られる雰囲気はあります。そうそうたる面々と一緒にお稽古したい方は是非(笑)


ここから二つはアカデミックなバレエ学校です。
■Stanlowa
私立バレエ学校で、子供はちゃんとしたコースになっています。
大人のオープンクラスも様々なレベルがありますが、基礎・中級は誰でも出られる雰囲気です。
プロフェッショナルクラスを長年受け持つM.Labisのクラスは非常に高度で、雰囲気も悪い(笑)。私はずっとこのクラスに出ていましたが、非常にレベルも高く競争的な雰囲気があった年もあり、毎回とても緊張しました。(とはいえどこのクラスにもちょっと間違って来てしまったような年配の人なんかはいるのですが。)

かつて先生がオペラ座の教師でもあった頃は、つながりも強かったのか、普段からオペラ座のダンサーがお稽古に来ている上に、土曜日やオペラ座バレエ学校の休暇中は生徒さんたちがわんさか出席するので、非常に高度でそれはそれは緊張するクラスでした。
私が出ていたころから時間が随分経っていますので、今はどうなんでしょう。

それから、最近は週あたりのクラス数も減ったのであまりないと思いますが、かつては先生の代講でクレル=マリ・オスタ、フランソワーズ・ルグレをはじめ往年のエトワールなどそうそうたる面々が来てそれはそれは興奮したものです。

■Goube
こちらも私立バレエ学校。日本のバレエ教室とも積極的に提携していたりするので夏休みなど集団で日本人の若い女の子たちが出ていたりします。
総じてアカデミックなクラスですが参加しやすい雰囲気で、上記のように日本人留学生も多く、フランス語に自信がない方にもオススメかも。


他に、コンテスタジオがChateau d'eauにあり、プロのダンサーの友人が通ってました。
モンパルナスには老舗(?)Yvonne Mayer先生がいますね。見学に行きましたが私はスタジオのつくりがちょっと・・と思ったので出たことはありません。

パリの楽しいところは、突然代講で元エトワールの有名な方が来たりするところ。ミカエル・ドナールなんて本当に優しい方でした。

なんだか情報が古くて随分いい加減な記事になりました。
またちゃんとそれぞれのスタジオのHPを見た上で書きなおしますね。取り急ぎ。
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by chihiroparis | 2011-02-26 20:41 | ballet+danse | Comments(2)

トゥールーズバレエ舞踊監督にカデール・ベラルビが就任

f0008907_5215855.jpg(画像はオペラ座オフィシャルサイトより)

オペラ座ファンにまたもやビッグ・ニュースが飛び込んできました。
2008年に引退したエトワール、カデール・ベラルビが、この2月よりBallet du Capitole de Toulouseの舞踊監督に就任、と!

Ballet du Capitole de Toulouseは、New York City Ballet出身のNanette Glushakがディレクションをつとめていたことから、バランシンを中心としたネオ・クラシックに強いバレエ団ですが、40人に満たない少人数のバレエ団ながらクラシックの幕ものも数々上演しています。

エトワール在任中から振付家としても活躍し、オペラ座でもその作品「嵐が丘」が上演されたカデールですが、数年前よりこのトゥールーズバレエにも何作品か振付けていたようです(「A nos amours et Liens de Table」など)。Youtubeにいくつか上がっていたので見てみたのですが、長編「嵐が丘」で見られた作風とは少し違い、彼がダンサーとして起用されるのが常連だったマッツ・エクや、アデューの際にも踊り代表作とされた「Signes」の振付家、キャロリン・カールソンの影響を非常に強く受けた作品でした。

このようなコンテンポラリーな作品も生み出しつつも、ヌレエフの教えを直に受けた最後の世代としてクラシック作品の伝統もしっかりと踊ってきた彼が、トゥールーズをどのように変えていくのか、考えるとワクワクします。

ちなみにこの件を伝えた記事(コチラ)によれば、彼のミッションはバレエ団にとどまらず、トゥールーズ市の行う舞踊関係の文化事業にも関わり、市の舞踊に関する活動全体を盛り上げていくことを期待されているそうで・・・・トゥールーズが熱い!

ウイーン国立歌劇場バレエにマニュエル・ルグリ、スペイン国立バレエにジョゼ・マルティネス。国内では既にボルドーバレエに長いことシャルル・ジュドがいますが、ヌレエフの教え子たちでありオペラ座黄金期の中心人物だったダンサーたちがこのように欧州各地で今度は監督としてバレエを盛り上げていくとは、オペラ座ファンとしてはなんと感動的で楽しみなことなんでしょう!!!興奮しますね・・・・!
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by chihiroparis | 2011-01-22 05:49 | ballet+danse | Comments(0)