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「パリの迷い方」-一味違う秀逸なパリ体験記

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ふらんすには、「お」がついたような-「おふらんす」-イメージを持っている人が多いだろう。
まぁ実際そのような面があることも確かで、モードや絵画・建築・バレエ・音楽・・・と芸術面でのフランスはそのようなイメージどおりである。
が、生活の場としてのフランスはまた別である。「本当のパリ」などという雑誌の特集のパリが「本当」だとは思えないし、「お」のつくフランスを売ることで食べて言っている人たちがつくりあげたものような気がしないでもない。
・・・・と言ってしまって、やっぱりオシャレな面もあるし、これは言いすぎかなと思ったりもする。
まぁ、それだけここパリには多様な顔がある。

で、まぁ何がその美しいイメージとの違いを生み出しているって、そりゃ、住んでいるフランス人たちである。

移転前のこのブログでも「ふらんす人の生態」などとカテゴリーを作ってみたりして日常のフランスを書き残せたら、などとあがいてもみたが、漫画家をめざしパリにやってきたという青年がその滞在記を漫画で描いたこの本-『パリの迷い方』(じゃん・ぽ~る西)は、私のつたない文章がお伝えしようとしたことなどなんだったんだろうと思うような、本当のパリ・本当のフランス人を描いていたのであった!
「フランス本」の多くが女性が書いたものなのが多くオシャレさが抜けきれない中で、素朴な青年の視点は鋭い。

在仏のアナタなら抱腹絶倒間違いなし!
どれも、これも、ある!ある!ある!と膝を叩きながらも腹筋を痙攣させるに違いないであろう。
そしてフランスに住んでいない方々でも笑えること間違いなし!

著者はフランス人をおちょくり目線で描きつつも、あくまで違う文化をリスペクトする姿勢は欠いていないところが、上品さを失っていないポイントかも。

友達が貸してくれて偶然であった本。miyaちゃんステキな本貸してくれてありがとう~。
3番線の亜土ちゃんが見られるまでいつか3番線に乗り続けるぞ。
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by chihiroparis | 2010-01-31 08:35 | livre | Comments(0)

夜は短し歩けよ乙女

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お友達パンチとは、憎しみをこめた普通のパンチ(親指が外)と違い、親指を拳の中にしまったもので、これには愛があるそうです。

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京大生協の本屋さんのレジそばには京大出身者の本として万城目学とこの森見登美彦の本が面積を争うようにずらりと並べられている。

そんなわけで万城目学と何かと比較されているらしいのでじゃぁ読んでみようか、と手にした本。
帯には”恋愛ファンタジーの傑作!”とある。十代以来そんなジャンルはあまり読んでないぞ、と思いつつ。

大学の部活の後輩、「黒髪の乙女」に恋をした「先輩」。
この二人が交互に語りながら小説は進む。
古本市で、四条河原町で、先斗町で、学園祭で・・・。

奇しくも最後、ハッピーエンドの場所は、前回のエントリーの進々堂(今出川通店)である。神保町あたりの古い喫茶店の味わいに比べるとなんだか地味なだけのところだが、ベンチ椅子がなかなか落ち着くお店だ。

やたら理屈っぽい「先輩」の独白がいいではないの。

ちなみに私の好みの登場人物は、「樋口さん」です。
なんて描写してあったか既に忘れたけど、イメージは、下駄に浴衣です。
そう、私は昔から一貫して、痩せて色白、着物の似合いそうな人が好き。
なんでしょうかね、こういう趣味ってね。
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by chihiroparis | 2009-05-26 22:51 | livre | Comments(0)

そろそろくる

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PMSに苦しむ私に、私もそうなんです、ちょうど読んでたので、と研究室の年下の女の子が貸してくれた本。

主人公に共感することしきりでなんだか可笑しいほどだった。

主人公にはバツ1の彼氏がいるが、その彼とある日連絡が取れなかったりする。(そんなこと、普通あることだ。)
主人公はどんどん悲観的になっていき、あぁ、今頃元の奥さんとばったり再会、相手の良さを再発見してきっとヨリを戻してるのだわ・・・・
などという、もうそこまでの悲観的想像力ったらどこから生まれるの、っていうようなあたり、自分とそっくりで笑えるほど。恋愛中のPMSのマイナス威力ったらない(笑)そして、PMS中の私は他人から見るとこんな感じに違いない。

というわけで、読後、医学的解説本より気持ちが楽になった気が。
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by chihiroparis | 2009-03-25 00:59 | livre | Comments(0)