<   2011年 01月 ( 6 )   > この月の画像一覧

A peu près (町家フレンチ・レストラン)

f0008907_6354558.jpgf0008907_6361824.jpgf0008907_6371573.jpg
f0008907_6373840.jpg
バレエの話題が続いたので少し京都の話でも、と。

京都に来て以来仲良くさせてもらっているコサージュ作家でイラストレーターのMaruyama Yukoさん。いつも会うときにチョイスしてきてくれるお店がとっても美味しいのです。彼女自身が料理家としても相当の腕の持ち主なんですが。

というわけで今回は町家を改装したフレンチ・レストラン A peu prèsでランチとあいなりました。地下鉄五条の駅を降りて、細い路地をウロウロすると着いたそこはなんとまぁ、人のお宅にお邪魔したかのような素敵な空間。大正の客間みたいな雰囲気です。


f0008907_64341100.jpgf0008907_644996.jpgf0008907_6442764.jpgf0008907_6444423.jpgf0008907_645186.jpg

アミューズ・ブーシュにフォアグラとキャロット・ラペ、前菜のウサギのパテは干しイチジク入り。さつまいものスープが間に入って、メインは子羊のロティ。デザートはリンゴのタルト。これで1900円、味とクオリティを考えると信じられないほど安いと感じました。ぜひ、とおすすめしたいところですが、なにせ町家は冬寒いこと!暖房はつけてくださっていたけれど、ランチだったのに凍えてしまいました。もうちょっと暖かくなってからオススメしたいところです。
ちなみに店先はギャラリーとして貸しているそうなので、素敵な展示に出会う機会も。

そうそう、シェフはとっても素敵でサンパな女性。料理教室も開いているそうなのだけど、ぜひこの方なら行ってみたい!と思う方でした。

フランス料理 A peu près
http://emeca.jp/apeupres/
[PR]
by chihiroparis | 2011-01-22 06:53 | Kyoto-Restaurent | Comments(2)

トゥールーズバレエ舞踊監督にカデール・ベラルビが就任

f0008907_5215855.jpg(画像はオペラ座オフィシャルサイトより)

オペラ座ファンにまたもやビッグ・ニュースが飛び込んできました。
2008年に引退したエトワール、カデール・ベラルビが、この2月よりBallet du Capitole de Toulouseの舞踊監督に就任、と!

Ballet du Capitole de Toulouseは、New York City Ballet出身のNanette Glushakがディレクションをつとめていたことから、バランシンを中心としたネオ・クラシックに強いバレエ団ですが、40人に満たない少人数のバレエ団ながらクラシックの幕ものも数々上演しています。

エトワール在任中から振付家としても活躍し、オペラ座でもその作品「嵐が丘」が上演されたカデールですが、数年前よりこのトゥールーズバレエにも何作品か振付けていたようです(「A nos amours et Liens de Table」など)。Youtubeにいくつか上がっていたので見てみたのですが、長編「嵐が丘」で見られた作風とは少し違い、彼がダンサーとして起用されるのが常連だったマッツ・エクや、アデューの際にも踊り代表作とされた「Signes」の振付家、キャロリン・カールソンの影響を非常に強く受けた作品でした。

このようなコンテンポラリーな作品も生み出しつつも、ヌレエフの教えを直に受けた最後の世代としてクラシック作品の伝統もしっかりと踊ってきた彼が、トゥールーズをどのように変えていくのか、考えるとワクワクします。

ちなみにこの件を伝えた記事(コチラ)によれば、彼のミッションはバレエ団にとどまらず、トゥールーズ市の行う舞踊関係の文化事業にも関わり、市の舞踊に関する活動全体を盛り上げていくことを期待されているそうで・・・・トゥールーズが熱い!

ウイーン国立歌劇場バレエにマニュエル・ルグリ、スペイン国立バレエにジョゼ・マルティネス。国内では既にボルドーバレエに長いことシャルル・ジュドがいますが、ヌレエフの教え子たちでありオペラ座黄金期の中心人物だったダンサーたちがこのように欧州各地で今度は監督としてバレエを盛り上げていくとは、オペラ座ファンとしてはなんと感動的で楽しみなことなんでしょう!!!興奮しますね・・・・!
[PR]
by chihiroparis | 2011-01-22 05:49 | ballet+danse | Comments(0)

Flammes de Paris ~パリの炎~(ボリショイ)

f0008907_0143933.jpg
近年ボリショイが面白くなったのは間違いなくこの二人のダンサーの出現によると言えるだろう。イワン・ワシリエフとナタリア・オシポワ。

もう笑うしかないくらいアスリートな二人のパワフルな踊りで派手に繰り広げられるボリショイの「パリの炎」がDVD化されたようである。

おそらくこれはパリで昨年映画館中継が行われた際録画されたものであろう。(その後同じものがNHKにより日本でも放送されている。)私はシャンゼリゼの映画館で見たが、マチュー・ガニオやイザベル・シアラボラ、アニエス・ルテスチュ、サラ=コヤ・ダヤノヴァなど、多くのオペラ座ダンサーたちが見にきていて、それだけ注目の作品のようだった。

この作品は、パ・ドゥ・ドゥのみが独立してガラ公演などで踊られることのほうが多く、全幕について知らない人のほうがほとんどだろう。私も全幕を見るのは初めてだった。
時はフランス革命のさなか、ある兄妹、マルセイユ義勇軍の若い兵士、貴族の娘、といった主要な人物たちが繰り広げる恋模様と、時代背景を描いたものである。初演は1932年だが、ボリショイ劇場バレエ芸術監督アレクセイ・ラトマンスキーにより新しく振付直されたということで今回の上演となった模様。

ボリショイについてはパリ公演(オペラ・ガルニエ)で見た「スパルタクス」の時に書いたことなのだが(コチラ)、どんな話でも国威発揚のために結局使われている感じがして、なんだか笑ってしまう。この作品についても、フランス革命という場をなんだかとりあえず借りているが、そういった意図(意図なのか、これがボリショイ流でもはや習慣なのか?)がこちらには手に取るように見えるのである。

シャトレ座でイギリス人カンパニーによる「レ・ミゼラブル」を見たときも思ったのだが、いったいこういうのをフランス人はどんな気持ちで見ているのであろう。我々にしてみれば、忠臣蔵が海外で演じられているようなものか。不思議な気分であろう。

さて、ダンサーであるが、とにもかくにもワシリーエフとオシポワである。彼らの独壇場だ。もはや彼らをバレエ・ダンサーと呼んでよいのかわからない!そのくらいアスリートだからだ!もうなんだか、見ながらとにかく笑っちゃうのだ。そのすごさに。細かいことはどうでもいいのだ。とにかくはじけてるのだ!(笑)
あんな驚異的なジャンプをする人はこの二人の他にたぶんいないし、それだけにワシリーエフなどはもはやバレエ・ダンサーと呼ぶにはちょっと、というくらい筋肉ムキムキでマッチョである。

まぁなんだかこう、スカっ!としたいときにでも見ていただきたい作品(笑)。いや、楽しいです、ほんと。オペラ座ファンにはすすめませんけどね(笑)。
[PR]
by chihiroparis | 2011-01-17 00:40 | ballet+danse | Comments(0)

シメサバとタケムラくん

f0008907_2295059.jpg


何度も書いてる話なんですが。


宅配でとってる食材屋さんからしめ鯖が届いた。しめ鯖を見ると小学校の同級生タケムラくんを思い出す。

忘れもしない確か4年生の時。

先生「今日はタケムラくんはお休みです。しめ鯖にあたってジンマシンが出たそうです。」



・・・・・この日以来ある程度大人になるまで私はしめ鯖が怖くで食べられなかった。

そしていまだに、しつこいくらい、しめ鯖を食べるたびに彼のことを思い出すから記憶って強烈だ。



ふと、私もこういう感じで、もう連絡も取れないような人から数年に一度でもいいから何かの記憶と共に思い出されてたりするかな?と考えたりしたひと時。



・・・・・・・・・・・・

写真は鯖つながり。京都に来て以来良くいく定食屋さん(割烹のお店なんですが)。
写真にすると地味だけど、本当に京都らしい、使い込んで油が光る厨房なんぞの古さが魅力のお店なんです。
ふっくらと煮た黒豆がついていたり、ちりめん山椒もピリリと美味しく、ごはんは日によってサツマイモだったり栗だったり、そしてちゃんと貝のお吸い物がついて945円(!)。
[PR]
by chihiroparis | 2011-01-15 22:18 | petite histoire | Comments(0)

Le lac des cygnes ~型の中で表現することの難しさ~

f0008907_5335585.jpg

左からステファン・ビュリオン(ロットバルト)、エミリー・コゼット(オデット/オディール)、ジョゼ・マルティネス(ジークフリード王子)


年末年始、ツーリストの多いこの時期はガルニエとバスティーユ二本立てでフル稼働のオペラ座。
ただでさえチケットが取りづらいこの時期、必ず二つのうち一つは有名なクラシック作品を持ってくるから、チケットの入手ときたらほんと困難、苦労が多い。今年はガルニエでコンテンポラリー「バランシン/ブラウン/バウシュ」、バスティーユでクラシックの王道「白鳥の湖」となった。


さて、バスティーユ「白鳥の湖」。3度見たが、おそらく古典作品の中でもっとも体力的にもテクニック的にもきつい作品ということで、怪我人続出でキャストの変更が多く、3度ともオデット/オディールがエミリー・コゼット、というハメになってしまった。王子はジョゼ・マルティネスが2回、ステファン・ビュリオンが1回。ウォルフガング/ロットバルトにステファンが2回、カール・パケットが1回。

今回特筆すべきは、ステファン・ビュリオンのウォルフガング/ロットバルトだろう。王子ジークフリードを演じるジョゼとのコンビが印象的だった。1幕では王子を指導する家庭教師ウォルフガングとして、その謎めいた雰囲気を怪しい美しさ・色気で十分に表現した。王子を導きながら、こうするんだよ、と踊りを教える場面、男性二人の踊りになぜかゾクゾク。オペラ座の誇るダンスノーブルであるジョゼと並ぶとなんと絵になることか!

そしてロットバルトとしての演技。悪役がこれだけ美しいと、王子の美しさも倍増するというものである。美しさばかりを書いてしまったが、踊りもロットバルトらしいアク、ヴァリアシオンには若さゆえのキレがあり、キャラクターダンサーとしての彼は存在感たっぷり。本当に素晴らしい配役だった。

さて、しかしこれが、型の中で表現することの困難さ、というテーマについて考えるきっかけになったのだった。

というのも、後日、ステファンはコゼットと組み今度はジークフリードを踊ったのだが、一転、なんと存在感の薄かったこと。少し前のアニエスにも感じていたのだけれど、古典の型をリスペクトしようとすると、表現にブレーキがかかってしまうダンサーがいる。とりわけ、ダンスノーブルがその型を守りつつ、やりすぎない形で、でも感情を表現する、この難しさったらないと思う。やろうとして型が崩れる、あるいはノーブルさを失う、そういったダンサーは多い。話はそれるが、その意味においてエルヴェ・モローがすごいと思うのは、軽々とその「型」と「表現すること」をバランスよく、端正さを失わずに、自在に操ること。あんなパッションを、決められた型を通して観客に伝えられる才能。


■古典中の古典、白鳥を”踊る”とはどういうことか。■

そこには究極の引き算がなくてはだめだ。白鳥は腕をバタバタ羽のように動かすわけだが、それでいてその動きは、ある種日本舞踊のように、無駄なものがすべてそぎ落とされたものでなくてはならない。そこに白鳥の気品があらわれるのだと私は思っている。その意味でコゼットの動きにはまだ無駄が多すぎて、見ていて疲れる。

究極にいえば気品だけが重要なこの作品、王子を演じるのはおそらくもっと難しいのではないかと今回思った。これは他の超古典にも言えるけれど、こういった作品の中では、出てきただけでその人は王子だと説得させる何かがなくてはいけない。ダンスノーブルとは、その体のライン、身のこなし、顔、そのすべてから、現れたその瞬間に王子でなくてはならないのだ。その意味で、ステファン(ビュリオン)は、その器ではなかったと思う。相当なボーギャルソン、ほかの演目ではキャーキャー言ってたほどかっこいいと思っていたが残念である。その意味で、ジョゼ・マルティネス、エルヴェ・モロー、マチュー・ガニオなど、踊りについての議論は置いておいても姿形だけで最低限王子であることの説得力を持った存在は、古典作品において貴重な存在だと言える。

ステファン・ビュリオン&エミリー・コゼットの組、4幕に至るまではオデット・オディールとの間に感情のやり取りがあるようには観客の私には伝わってこなかった。コゼットもビュリオンも勝手に自分のパートを踊る・・・演劇で言えば相手を見ずに自分のセリフを勝手にしゃべっていた感じだったのだ。あの美しい2幕の出会いの場面では必ず泣かせてほしかったのに、非常に残念な舞台であった。


他の配役では、ロットバルトを踊ったカール・パケットに言及すべきだろう。キャラクターでの彼は本当に安定していて素晴らしく、非常に私は評価しているのだが、なんだか今回ビュリオンのロットバルトの怪しい輝きが脳裏に焼き付きすぎて、彼の踊りは及第点程度に見えてしまった。

他にも、スペインの踊りでオペラ座の誇るコールドのボーギャルソンの筆頭二人、オードリックとフロリアンがスリムで長身な身体を存分に生かしキレと存在感抜群の踊りを披露していたこと、女性陣もエヴとサラコヤというお色気二人組がエスプリの効いたスペインの踊りを披露していたこと。ナポリの踊りのミリアムも可愛らしかったが、白鳥を踊らせたっていいような彼女をこの踊りで見るのは辛い。

そして何より、以前よりも格段に今年の白鳥のコールドの良かったこと!2幕の湖の場面に始まり4幕まで、本当によく揃った美しい白鳥たちであった。

最後に、大好きなジョゼについて。
さんざん上でダンス・ノーブルについて語ったが、出てきただけで「私は王子です」というストーリーを語れる説得力のあるそのノーブルさ。身体、踊り。スペイン国立バレエ団のディレクター就任のニュースが出た直後で、これが最後のジークフリードか、と泣きながら見た。そして、あまり私はこれをやるのが好きでないのだが、思い切って楽屋口まで行き、アデューについてたずねてみた。
そして得た嬉しいニュース!来シーズンもスペインと行ったりきたりしながら踊るというのだ!

まだジョゼが見られるという幸せ。引退年齢に達するまでその魅力をたっぷりと観客に振りまいてほしい。
[PR]
by chihiroparis | 2011-01-10 05:34 | ballet+danse | Comments(0)

ABT「ドンキホーテ」ミハイル・バリシニコフ/シンシア・ハーヴェイ

f0008907_357167.jpg
アメリカのバレエでも久しぶりに観るか、と思い立って見た作品。

随分前に見たことがあるものだったけれど、ほとんど忘れていた。

シンシア・ハーヴェイが綺麗!あのころのABTは今のABTより品があるような。
言わずと知れたバリシニコフは、まったく私の好みでないのだけれど、やっぱり役者!コミカルな演技も抜群だし、細かい足先などを言ったらキリがないけれどあれだけのパワーを持った踊り、跳躍、回転、一世を風靡したダンサーには今見ても色褪せないそれだけのものがある。

2幕、他の版ではジプシーが踊ることの多いところをバジルが踊っているが、音楽が彼の色気を引き出していたりしてこれもよい。色気といえば、闘牛士役のダンサーが物凄い色気を振りまいていて、酒場の場面ではバジルとそれでやり合う演技が入っていたりするのもなかなかアメリカンで面白い。

アメリカらしい、陽の雰囲気にあふれ、踊る喜びがこちらにも伝わってくるパワフルな作品。
[PR]
by chihiroparis | 2011-01-10 03:58 | ballet+danse | Comments(0)