<   2013年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧

Obika - Mozzarella bar@Milan etc.

f0008907_23191369.jpg
f0008907_231938100.jpg
ミラノスカラ座の公演開始は20時と、パリオペラ座よりも少し遅い。
始まる前に腹ごしらえ。
ミラノは何度も来ているが、なぜか食があまり当たりだった試しがない。
雑誌の切り抜きなんかを持って来たりしているくせに、結局時間がなくてその辺でポンと入ると観光的でまずいことが多かった。

今回はミラノにも詳しいトリノ在住の友人夫妻と一緒に観劇だった。頼れる!
最近流行ってるのよ、というモッツアレラ・バーに連れて行ってもらう。

イタリアの食は素材を活かした単純なものが絶対に美味しい。
モッツアレラにとびっきり美味しいオリーブオイルをかけて、トマトとバジルで食べる。
生ハムをつまむ。

嗚呼幸せ。幸せ。幸せ!フランスで美味しいもの食べてから来ても際立つ美味しさ。

さて。この感動をブログにでも書くか。と調べていたら東京にも支店があるそうで。
おそるべしジャポンです。今度行ってみよう。でもね、いくらモッツアレラを輸入できても、あんな美味しいトマトとバジルが一緒に出てくるのかしらん。それにお値段が全然違うわ。笑

観劇後はスカラ座のお隣のレストランで。
こちらはさすがにお高かったけれど、ラグーパスタがほっぺたが落ちそうなくらい美味しかった。
f0008907_23324891.jpg
スプマンテで今宵の素晴らしい舞台に乾杯。
[PR]
by chihiroparis | 2013-02-17 23:34 | Voyage dans le monde | Comments(0)

Iranian Cookbook イラン式料理本 ー台所から見える社会

f0008907_23125519.jpg
待ちに待った公開。ワクワクして出かけた。

カメラはひたすらいくつもの家族の台所を映す。
台所に立つのは・・・一人あるいは複数の女性たちである。

野菜の泥落としから始め、一から作る人。
缶詰を使う人。

ラマダン中の晩餐のために朝10時からずっと台所に立って一日かけて準備をする年配の女性たち。
出来合いの缶詰などを使う若い女性。
夫の好みに合わせて味付けをする女性。
家事ばかりだとつまらないので学校も行ってるの、という双子を抱えた若い女性。
若い時に姑との苦労があったと語る年配の女性。

カメラを回す彼は尋ねる。
こんなに準備に時間がかかるし大変そう。外食はしないのか?
外食は何が入っているかわからない、どこの油で揚げてあるかわからないような野菜が入っていたりするもの、と答える年配の女性。

22時に夫の友人が大勢押し掛けてきて接待しろと?と文句をいいつつも、でも私が受け入れた人生ですから、責任があります、と言う若い女性。

時代の流れの中での女性の地位や役割が変わって行く中、ある人は抗い、しかし受け入れる。
こんな大変なこと、と文句を言いながらも、外食を受け入れられない人。

カメラは男性にもカメラを向ける。
この食事を作るのに何時間かかったと思う?

ある男性は妻の大変さを知っているし、またある男性は、このくらいは1時間ではないか、という。5時間かかったと聞いて、それは手際が悪いからだ、という。
ある男性は、妻の仕事の大変さが自分が外でしている仕事よりも大変だと言う。彼は食事の片付けを自ら行う。妻と娘には決してさせないそうだ。彼の中で男女の役割は固定されており、そういう意味で社会に抗わずに生きているが、女性たちへの感謝を忘れない。

・・・台所というところから、社会が見える。
誰が台所に立つか。
何を台所で作るか。

そこには世代、文化、階層、様々なイラン社会を投影するものがあった。実に面白い作品、おすすめ!

(ここからネタバレ)

最後のナレーションで、作品中の女性の何人かは離婚をしたと流れる。
[PR]
by chihiroparis | 2013-02-06 23:11 | cinema | Comments(0)

Poulet aux prunes チキンとプラム

f0008907_22211122.jpg
「ペルセポリス」で大人気、フランスでは非常に有名な漫画家、イラン出身のマルジャン・サトラピの作品が自身の作品を始めて実写で映画化した作品(「ペルセポリス」も自身で映画化したが、こちらはアニメーション)。

あるヴァイオリン弾きがヴァイオリンを壊されたことで、死を決意する。死ぬまでの8日間、彼は自身の人生を振り返る。暗い設定だけれど、ユーモアに溢れていて、そして登場人物の誰もが愛情もって描かれている。

初恋の人の描き方はメルヘンながら、最後は泣かせる。
死を覚悟した人ならではの生へのこだわりかな。
[PR]
by chihiroparis | 2013-02-05 22:31 | cinema | Comments(0)

Le noir (te) vous va si bien 黒はあなたによく似合う

f0008907_2351075.jpg
フランスに戻ると、日本には興行的な理由であまり入って来なさそうなものを見ることにしている。大抵は社会問題を扱った暗いもの。

そういう映画何かないかな、とアンテナを張りながら歩いていたところ、Censier近くのシネマに黒ずくめ(一目でイスラムの女性とわかるもの)のポスターが貼り出されていたのがこれ。すぐに友人を誘って、Vavin近く、硬派な映画をよく上映しているテアトルも併設しているシネマへ向かった。

話は暗い。ひたすらに暗い。

以下はネタバレ。

場所はフランス。北アフリカ系移民一家。厳格なイスラムの規律に基づいて息子と娘を育てた夫婦。
シューズメーカーで働く娘は、家を出る時には敬虔なイスラム教徒らしい黒ずくめのスカーフ姿で出かける。しかし、彼女は毎日とあるカフェ・バーに寄り、そこのトイレで”普通の”格好に着替えて出社しているのであった。

このカフェ・バーの青年と彼女は恋に落ちる。ある日隣人は彼女をここで目撃し、迷いながらも彼女の父親に伝える。父はこっそりとのぞきに来る。彼女は青年とカウンターに立ち、赤いタンクトップ姿で接客していた。

悩んだ父は息子に会いに行き、心情を吐露する。
「私は間違っていたのだろうか。私は、私が受けて来たような教育を君たちに施したつもりだ。」

息子(彼女の兄)は妹の首を絞めて殺害する。
嫌な予感がした父親がかけつけた時には手遅れだった。悲嘆にくれる父。息子の将来を思い、その場を去れと言う。自分が罪をかぶり、投獄されるのであった。

・・・・・・・・・・・

見終わったあと何とも言えず胸が苦しくなった。
あのような家庭に育ち、あのような格好を毎日させられていた女性が、シューズメーカー(の企画室のようなシャレたところ)に勤める(ことができる)?と一緒に見ていた友人が指摘する。

どうだろう。

細かい設定において多少の矛盾や、さすがに誇張しているのでは、と思える部分もあるが、移民家庭における親と子の間の文化摩擦、葛藤というのが大きな問題であることは確かであり、そのことを誇張しながらも描いている作品だったと思う。

・・・・多分日本では公開されないでしょう・・・興行的に無理だと判断されて。
中東問題、移民問題、etc...フランスでは実に様々な問題を扱った映画が見られるのがいい。
[PR]
by chihiroparis | 2013-02-05 20:24 | cinema | Comments(0)