![]() カフェを飲みに行くだけだったここの存在感が私の中で際立った瞬間は、 あるとき食事を頼んで、付け合せのキャロット・ラペを食べた時。 アニス混じりの酸味の強いその味付けに、 「あ・・・これパリの味・・・なぜここで・・・?」 すかさず、どちらで修行されたのですか?とオーナーらしきカウンターに立つ男性に伺った。 特に修行とかしてないんですけど料理が好きで。と。 どこか外国にいましたか?としつこく聞く。 イギリスに長く住まれていたそうだが、良くパリに遊びに行っていたとか。 移民街とかも行きましたよ!と。 それだ! スパイスの使い方など、味付けがにおいや味の強いものを使っていて思い切っていて、 なんでもかんでも優しいお味で日本風にしてある他の外食やさんと違って、現地風。 移民の食文化との交流が生み出した豊かな香りのするパリのカフェ飯のお味、と私は思った。 懐かしくって嬉しくなった。 こちらも夜までOK。24時まで。 ちなみに珈琲豆は以前エントリーしたかもがわカフェのものだとか。 京都府京都市上京区寺町今出川下ル扇町281-1 パレスハイツ 1F 真ん中に大きな一枚板のテーブル。年輪の穴の開いたところに花器が埋め込んであって素敵なのです。![]() 京都は小さな町なので自転車で移動できるから、終電を気にしなくていいのがいい。 夜中までやっているカフェを探すのが好きです。 京都に来た頃は、パリに比べて夜が早いのが残念、と思っていたのですが、 探せばあるある! 夕ご飯の約束が早いと、落ちつかない。仕事も早々に切り上げないといけないし。 一度帰って、夏はシャワーを浴びて、着替えて、香水も夜らしいのに変えておでかけしたいもの。 その辺だけはすっかりフランス流で、夜の約束はスタートかなり遅めでお願いしたい私は、 ご飯やさん→締めのカフェ と移動できる場所を既にいくつも見つけてしまいました。 というわけでその中でもとびきりお気に入りの一軒。 麩屋町三条、ビルの6階ワンフロア全部! テラスまであって、大きな大きな一枚板のテーブルが、カウンター含めてなんと3つ! 最高にウッディーで、空間があって。 Cafe-Barなのでお酒もあり。 私はここのパスタが大好き。 でもたいていはご飯やさんのあとにカフェを一杯、ゆっくりしに行きます。 ![]() 一枚板のカウンター。 ![]() テラスに向けても一枚板のテーブルが。反対から見ると下のような景色↓ ![]() 光がたくさん入ってLumineuxな昼間も素敵です。こちらの食べログのサイトに昼間の写真がありました。 2011.10追記 金・土は奈良からとっても美味しいタイヤキ屋さんがテラス脇で実演。 このタイヤキやさん、OILのオーナー(元グラフィックデザイナー)と旧知の仲のコピーライターさんだとかで。 OILのオーナーが東京から京都へと移住したのと同じころ東京から奈良へ移住したとのこと。 そんな縁で焼きに来てるそうなんですが、このタイヤキがちょっと他では食べられないようなお味。 皮の甘さがほとんどなくて、餡の甘さが引き立つようなつくり。昔ながらの作り方だそうです。 びkっくりするような美味しさなので是非。 ![]() (Dorothée Gilbertオフィシャルサイトより。モードのモデルとしても人気の彼女。) ドロテ・ジルベールインタビュー。(仏語) 彼女の出身であるトゥールーズの地方新聞です。 いくつか興味深い情報が。 日本の企画で、夫であるアレッシオ・カルボンヌと、レッスンDVDの撮影をしたとあります。 発売が楽しみですね。 他には、「細いのは遺伝で、良く食べる」とあり、 ヌッテラ(!)もパスタも、ピザもクレープも大好き、だそうです。 (ちなみに身長168cm, 体重52kgともこの記事で話しています。) かのギエム様が「ダイエットをしなければならないような人はバレリーナに向いていない」と 発言したとかしないとか。 あれだけハードな舞台をこなすには相当食べないとやっていけないでしょうから、 食べても太らない人しかトップには向いてないのでしょうね。 バカンス中もガラに出演したりしつつ、1年間身体を酷使しているので、15日間は完全に身体を休ませるとか。 長すぎて筋肉が緩んでしまうこともなく、このくらいがちょうどいいそうです。 昔森下洋子さんが、一日休むと自分にわかり、二日休むとパートナーにわかり、三日休むとお客様にわかる、 と言った、と聞いたことがありますが(オリジナルが彼女の言葉なのかはわかりませんが)、あれもどうなんでしょう、とこういうのを聞くと思います。子供の頃は、そうか・・・とそれを聞いて必死にやりましたが、今となっては、なんだか視野が狭くなりそうなやり方だ、と感じたり。 日頃はストイックながらきちんとバカンスでお休みしたほうが、再びシーズンに向けて身も心もエネルギー補給ができていいのでは・・・とこれはバレエ界に限らず、日本の仕事の仕方全体に言いたいかも・・・。 ![]() 2008年カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作。邦題「パリ20区、僕たちの学校」。 パリといってもはずれ、移民の多い地域20区にある中学校という設定のドキュメンタリー風なお話。 François Bégaudeau(脚本も担当)演じる国語教フランソワとクラスの生徒たちとの授業内・外での対話をじっくりと描いた作品である。現在のフランスの学校(のみならず社会そのもの)が抱える多くの問題がさまざまな肌の色の生徒役の子供たちの演技(まるでドキュメンタリーそのものという出来!)によって描かれる。 自分たちは何者なのか。フランス人なのか?自分の持つ文化とは?etc... フランソワが真摯に向き合う姿が胸を打つ。 とりわけ保護者面談の場面は笑いを取りつつも象徴的だ。フランス語のできない母親の通訳をしながら面談を受ける生徒。パリのどこの学校でも現在見られる光景だろう。 監督(Laurent Cantet)によれば、今まで「学校」という場を題材にした映画は多かったが、本気でその中で 起こっていることを描いた作品は少なかった、と。確かにそうかもしれない。 非常に淡々としたつくりだ。ドラマティックであることを狙うよりも、とにかく対話の連続である。教師と生徒、生徒同士、教師同士。これが実に、実に面白いのだ。 しかしこれ、一体字幕で見てほんとに伝わるんだろうか・・・ニュアンスとか・・・ さすがパルム・ドール受賞作、本当に近年見た映画でも出色の出来と言える面白い作品だったのだけど・・・会話の中にある文化的背景など字幕では伝わってないだろう。 ところで近年同じく秀逸だった学校映画と言えばEtre et avoir (邦題:「ぼくの好きな先生」2002年、監督:Nicolas Philibaert)か。 オーベルニュ地方にある、生徒は13人という田舎の学校を舞台にしたドキュメンタリー映画である。 こちらは地方も地方だけに上の作品ほど社会派ではなく、もう少し心温まる先生と生徒の交流もの、か。 (生徒の家庭の様子などはそれでも映されている。) 先生の先生としての生き方や生活が美しい田舎の風景と共に静かに描かれていたのが印象的だった。 セザール賞をはじめ数々の映画祭で受賞をしたことから先生が映画プロダクション側とギャラのことでもめたという後味の悪いエピソードが新聞をにぎわしたが、そんなことは気にせず見ればよい素敵な作品(笑)。 ![]() ![]() ※画像はNew York Times on line よりお借りしました。 (http://www.nytimes.com/2010/07/12/arts/dance/12romeo.html) 随分な数の観劇記録がたまっていてどうしようという感じですが、もうこれは勢いで見てきたばかりの舞台をすぐ書こうかと。時系列を無視する形になりますが。 びわ湖ホールにてABT(アメリカン・バレエ・シアター)来日公演「ロミオとジュリエット」(マクミラン版)。 美しいパ・ドゥ・ドゥにあふれるマクミラン版に触れる機会はガラでは多いものの、全幕は少ない。 前回10年以上前に英国ロイヤルバレエ団の来日公演にて観たのが直近だったと思う。 久しぶりのマクミラン版。自然と、私が何度となく観てきたヌレエフ版と比較しながら観ることとなった。 前回マクミラン版を観て以来抱いた感想が私をずっと支配してきていたのだが、それは、パ・ドゥ・ドゥやソロなどの振り付けは非常にすぐれているのだが群舞の振り付けがつまらない、というものだった。 しかし今日観て一番に感じたのは、シェークスピアのお国らしいその演劇性、全体構成のバランスの良さ、であった。ヌレエフ版に比べるとゆったりと”余裕がある”感じの群舞の振付から生まれる舞台の雰囲気は、イタリアの中世を描いた絵画のようであった。 まずヌレエフ版との比較からマクミラン版の特徴についていくつか。 ・二幕、ロミオが剣を手に取るまでのところ。ヌレエフ版ではティボルトに挑発され、挙句に剣で襲われたためにどちらかというと「保身のために仕方なく」、という演出であるのと違い、ティボルトの挑発があったとはいえ、ロミオは主体的に剣を手にする。 このことを象徴とし、マクミラン版とヌレエフ版ではロミオ像が随分違う。マクミラン版においては彼はこのような争いの絶えない社会(大人)に対し抗う青年である。よって、戦いを好まない心優しい青年の恋と友情に焦点をあてたヌレエフ版のロミオの描き方より、我が身をとりまく状況についてより主体的に関わるロミオ像だと感じた。 ・三幕二人の死後幕がすぐ下りる。ヌレエフ版にある、両家が二人の死を悼み手を取り合う、という和解を象徴する場面はない。ロミオという若者が社会に抱いた反抗心と敗れ去る事実がここでむやみに和解の場面など入れないことで際立つ演出となる。 ・他にも大きく違う点として、二幕のティボルトの死の場面があげられる。ここでジュリエットが死に驚愕し悲しむ場面がヌレエフ版では見せ場ともなっているが、彼女は登場しない。彼女がここに出てくると、その後 ティボルトの死にまで至った両家の争いを悲しみつつ、それでも敵対する家の出身であるロミオへの気持ちを持ちながらジュリエットが眠り薬を手にするまで、という一連の彼女の心情を描くのが難しい(そのためかヌレエフ版では彼女が一人で死について悩む場面が長く)が、この演出だとそのあたりがスムーズなように思われた。 ジュリエットは飛ぶ鳥を落とす勢いのボリショイ・バレエ団からのゲスト、ナタリア・オシポワ。この人とイワン・ワシリエフの登場によりボリショイが突如として面白くなったことは以前「パリの炎」についてのエントリーでも触れたとおりである。 ロミオはABTのデイヴィッド・ホールバーグ。現在ABTでも人気のダンサーということである。ボリショイへの客演(ジゼルなど)でオシポワと最近良く組んでいるようだ。オペラ座バレエ学校に在籍していたこともある経歴の持ち主。 二人とものびやかな肢体と驚異的な脚力から生み出される軽やかなジャンプ力を生かし、この難しい振付を踊りこなした。 名場面であるバルコニーのシーンにはあまりの美しさにまだ一幕終わりだというのに涙が止まらなかった。 なんという、なんという透明感! そこにはキトリ(ドン・キホーテ)やジャンヌ(パリの炎)を十八番としているオシポワの別の顔があった。 マクミラン版のジュリエットと言えばアレッサンドラ・フェリが歴史に残るジュリエットだが、彼女とはまったく違う持ち味の歴史に残る新たなジュリエットが誕生した瞬間だった。 あの驚異的な脚力は、おきゃんな役で爆発するためだけではなく、このように透明感を表すためのものとしても有用であったのだ。 彼女への賛否両論があるのは承知している。 普段ボリショイという巨大な劇場で踊っている彼女の踊り方は、確かに大振りである。それを(顔を含め)嫌だという人もいるだろう。しかし、1階席ではあったがその伸びやかさを堪能しようとオペラグラスなしで見た彼女の踊りは、おそらく4階席の人にまで届いていただろう、と思えるほどの「伝える力」を持った踊りだった。 最近のロシア派のダンサーは、(その大振りからか?)予定調和的に見える踊りをするダンサーが多く私の好みではない人が多かったのだが、久しぶりに虜にされた。 デイヴィット・ホールバーグとは最近良く組んでいるからであろう、そこには今そこで踊りながら二人の間に感情が生まれているかのような熱いものが伝わってくる演技だった。 そのホールバーグであるが、ロミオというよりはトニー(ウエスト・サイド・ストーリー)というような作り(外見も、キャラクターも)なのであるが、男らしく、そして抗う若者らしく青くさい素敵なロミオだった。オペラ座の版ばかり見ていたので、そうだ、これはフリオ・ボッカ以来のABT的ロミオだ、と強く感じた。もちろんボッカと持ち味はまったく違うダンサーなのであるが。 三幕からは感情移入しきっていて、涙が止まらず困った。 馬鹿な若者二人の死の物語である。その馬鹿さから来る一直線な感じ、この話の原点であるそのパワーが、同時に若者ならではの透明感とともに描かれた渾身の演技だった。 こんなに素晴らしい舞台を現地でなく日本で観られたことに感謝している。 いまだに寝る前に目をつむるとバルコニーのシーンのあの透明感が思い出される。 最後に再度強調するが、どの場面も素晴らしかったが、本当に歴史に残るバルコニーのシーンだったと思う。 ![]() (左からジョゼ・マルティネス(コッペリウス)、ドロテ・ジルベール(コッペリア)、マティアス・エイマン(フランツ) :写真はFrance3サイトより) オペラ座で上演される「コッペリア」には2つのバージョンがあります。 一つはカンパニーのパトリス・バール版、 もう一つはバレエ学校のピエール・ラコット版(これはDVDが出ています。その後スピード出世でエトワールとなった学校時代の若きマチュー・ガニオと、可愛らしいシャルリーン・ジゼンダネが主役、学校公演とはいえさすがオペラ座バレエ学校、立派なレベルです。) ![]() 2011年はガルニエで両方のバージョンが上演されました。 France3で放映されたその舞台裏をルポした番組が、 コチラで見ることができます(1週間程度だということなのでお早めに!)。 30分ほどの番組ながらカンパニーのリハの様子から学校の様子まで、ダンサー、ディレクター、そして学校の校長であるプラテル様のインタビューまであって、かなり見応えがあります。 パトリス・バール版の特徴は、何といってもコッペリウスの描き方にあるでしょう。 通常他の版だと、変人で発明家のおじいさん、という設定で、 引退したダンサーがゲストで踊ることの多い老け役のコッペリウス。 少女コッペリアと老人コッペリウスの交流、コッペリアとフランツの恋。 言ってみればそれだけの話。 バール版では、コッペリウスの精神的な複雑さや異常さに焦点をあてた演出で、 老け役とはいえ通常エトワールによって踊られ、なかなかセクシーな役どころとなっており、 青年フランツに恋しながらもコッペリアはコッペリウスのミステリアスな魅力に興味を示す、 という作りになっています。 これが、子供向けである「コッペリア」という作品を大人の鑑賞に耐えうる魅力的なものにしています。 私は記憶が確かであれば、ジョゼ・マルティネスとバンジャマン・ペッシュにより踊られたのを見たことがありますが、2人とも非常にダンディで女性の観客を魅惑するコッペリウスでした。 オペラ座は、このように、子供向けの(言ってしまえばつまらない)作品を、大人の鑑賞に耐えうる芸術作品に仕上げるのがうまい。代表的なものが、ヌレエフ版の「くるみ割り人形」ではないでしょうか。 「寝ててもいいような作品だがチャイコフスキーの音楽はやはり素晴らしい」というようなことを以前鈴木晶先生が書いていらした気がしますが、ほんとにまぁチャイコフスキーの素晴らしさだけというような子供向けのあの作品。 これがヌレエフ版では、子供が見たらちょっと怖いのでは?と思うような演出(夢の中で大きな顔たちが出てくる、など)や、クララが少女から女性へと目覚める過程を強く描くなど他の演出よりRが少し高めな感じにしてみたり、といった独自の演出によって、非常に我々大人の目にも魅力的な作品に仕上がっています。 さて、そのパトリス・バール版の「コッペリア」、 「ワールドクラシック@シネマ」という企画により、映画館で楽しむことができます! (他にもボリショイの「クラス・コンサート+ジゼル」などがこれから上映予定。) このように世界中のいい舞台(オペラ・バレエ)を見られる企画が今後も続きますように。
6月。フランスはバカロレアの季節です。
今年も16日から、哲学試験を初日という恒例通りで始まりました。 というわけで私のブログでも恒例になりつつある訳の紹介。 それぞれ3つの中から一つ選択し、4時間(持ち込みなし)で回答します。 la série ES(経済系) : 1."La liberté est-elle menacée par l'égalité" (自由は平等に脅かされているか) 2."l'art est-il moins nécessaire que la science ?" (芸術は科学ほど必要ではないのか) 3.un commentaire sur un texte de Seneque, extrait de Les bienfaits (セネカ『善行について』抜粋に注釈せよ) Pour la série S (理系): 1."la culture dénature-t-elle l'homme?" (文化は人間を変質させるのか) 2."Peut-on avoir raison contre les faits?" (事実に反し正当でありうるのか) 3. un commentaire sur un extrait des Pensées de Pascal (パスカル『パンセ』抜粋に注釈せよ) Pour la série L (文系): 1."Peut-on prouver une hypothèse scientifique ?" (科学的仮説を証明することは可能か) 2."L'homme est-il condamné à se faire des illusions sur lui-même ?" (人間は自分自身に幻想を抱いてしまうものか) 3.un commentaire de texte sur un extrait du gai savoir de Nietzsche. (ニーチェ『喜ばしき知』抜粋に注釈せよ) (☆訳に間違いがあればご指摘いただけると幸いです。) 個人的には、 文系の学生に「科学的仮説を証明することは可能か」 理系の学生に「文化は人間を変質させるのか」というように、 専攻に対しクロスするような形で問題を投げかけている点が興味深いと思います。 ちなみにこちらはDSK(ドミニク・ストラス=カーン)事件に絡めた「模範解答」。 大爆笑。 http://vidberg.blog.lemonde.fr/2011/06/16/les-corriges-du-bac/
そういえば先日。
小さな路地のちょうど曲がり角で、小雨の中、 自転車にまたがったまま必死でお昼のお弁当(市販の)を食べている青年がいまして。 なんでこんなところで、なんでそんな乗ったままで、 と、彼は爽快に、とはいかないまでもまぁそこに惨めさのかけらもない雰囲気で食べていたのに 私は泣きたくなったわけですが、 それはまあ 彼のチノパンの膝がパックリ割れていたからなのか、 お寺の裏の路地だったからか、 はたまたお弁当がいわゆるホカ弁だったからか わかりませんが。 急いでたんだろうか、 お弁当やさんやコンビニの前じゃだめだったんだろうか、 といろいろ考えながら去って来ました。 そんな光景に出くわしたら、 昔、朝の混雑した中央線の中で、四ッ谷あたりだったんですが、 つり革につかまりながら必死で手作りの大きなオニギリを食べてたサラリーマンを思い出しまして。 電車の中で、しかも朝の混雑した電車の中で行儀悪い、 だなんていう批判ができないようなその爽やかさに圧倒されて、 彼を待っているこれからのモーレツ社員としてであろう一日を想像して、 涙、といってもこれも爽やかな涙、が出たのでした。 頑張ろう、私。 ![]() 初夏です・・・。京都は既に蒸し暑く、夏を乗り切れるか不安なほど既にばて気味の私。 というわけでそろそろこんな一品が登場。 以前のエントリー(コレ)のマカロニ入りバージョン。フランスで人と集まると誰かしら作ってくるので、そのうち自分の好みのものにして作るようになりました。 マカロニ、グレープフルーツ(写真の時は日向夏で。お好みで柑橘ならなんでも!)、トマト、生バジル。 入れたかったけど家になかったのがブルーチーズ。セロリや、フランスだったら大好きなフヌイユを絶対入れます。 塩、胡椒、バルサミコ(白バルサミコだとこんな風に黒くならなくて仕上がりが綺麗!)、オリーブオイルたっぷり、隠し味にちょこーっとニンニクパウダー。 冷蔵庫でキュっと冷やして。 あれこれ酸味が効いていて夏にピッタリ。 そうそう、ニンニクパウダー。挽けるタイプのを愛用しています。 香りがほんとよくて、胡椒のようにガリガリとそのたびに挽いて使えるのだけど、日本では売ってない(かどうか知らないけれど少なくとも売ってるところ知らないので簡単には手に入らない!)。 Ducros、日本で展開してくれないかなー。 ![]() ![]() 桜の写真もUPしてなかったようで。 今年はどこも行かずじまい。 鴨川沿いでフランス人たちを中心とした多国籍集団でお花見をしたくらいかな。 そうなるとこんな感じ。 ![]() これにクスクス、ローストビーフ。 ワインがすすむすすむ。 ![]() 婚約者を寝取られた女(中谷美紀)。婚約不履行では訴えないかわりに結婚式に自分を招待することを約束させる。 その元婚約者の結婚式の当日、彼女はウェディングドレスで現れる。 女の意地です。涙です。「嫌われ松子の一生」以来女優として不動の位置を築いている中谷美紀が文句なしに最高です。背中で女のせいいっぱいの意地と弱さを同時に表現できる女優が他にいるかしら、と。 全体としては、オムニバスではないのですがエピソードがちらばっている感じで 散漫な印象をうけたのと、多少説教くさい感動モノ的な匂いはしたものの、そんな点を補ってなお余りある感動にあふれている。 俳優陣がすごい。一番は結婚式場のサービス係としてたった一分ほど?の出演時間で泣かせる大杉漣。いやはや。婚約者を奪った女、安めぐみの敵役ぶりもお見事。田舎出身で大学で友達がなかなかできない軍オタ大学生役の勝地涼くんのピュアさだとか。ストーリーテラー的な位置の宮本信子の貫禄は言うまでもなく。タンカ切る姿がかっこ良すぎる相武紗季だとか。 たまに見るこういう、お洒落を気取っているわけでもない直球な邦画もいい、ほんとに。 関西という土地への愛情が湧きました。 関西に来て、日々、関西弁の「ヒエラルキーを軽々と乗り越える力」みたいなものを特に職場で感じていました。敬語やなんかもあるみたいなんだけど、人と人の距離感をスっと縮める力がある言葉。 —これは東京が舞台では不可能だったと思う、そんな愛すべき作品。
オペラ座日記もUPできてないですし、映画日記もたまっております。
備忘録です。今後可能なら一つづつUPするつもり。忘れてるものが他にもあるかも。 ■YSL、Yves Saint Laurent - L'amour fou イヴ・サンローランのパートナー、ピエール・ベルジェによって語られるサンローランとの50年。 インタビューのみで構成される静かな作品なのに、彼の人生がそうさせるのか。圧巻の一言。 彼のファッションの歴史は女性と自由の歴史でもありますから。 昨年プティ・パレで行われたYSL展も記録してませんでしたからいろいろ写真も撮ってあるし合わせてUPしなくては。 ■Des hommes et des Dieux アルジェリアにある修道院で実際に起きた話。 イスラム教である村の住民とキリスト教の司教たちの交流と、イスラム原理主義の台頭によるその結末と。 ”共存”について考えさせられる。 日本でもどうやら公開が始まった様子。 ■NINE 「CHICAGO」のロブ・マーシャル演出の同じくミュージカル映画。 「CHICAGO」のほうが映画的には良くできていた気がするが、ミュージカル・ナンバーとしてはこちらのほうがゴージャスかも。「Be Italien」のタンバリンの振り付けで踊るファーギーを見ては一緒に踊りたくなるし、「Cinema Italiano」のケイト・ハドソンもかっこいいこと! 「CHICAGO」のときも機内にも関わらず踊りたい衝動に駆られて座りながらノリノリで3度も1フライト中にリピートした私、今回も往路復路と一度づつ見ました(笑) ■ボリショイバレエ オン シネマ「白鳥の湖」 (ワールドクラシック@シネマ) 先日パリでボリショイ「パリの炎」海外初公演での主役をつとめたマリア・アレクサンドロワ主演。 筋肉質な彼女に閉口。「パリの炎」の活発なジャンヌはとても良かったが、彼女にオデットは似合わない。オディールは多少マシだったけれど。 企画自体は素晴らしい。世界中の一流の舞台を映画館で見られるのだ。 終了した企画に英国ロイヤルバレエの「ロミオとジュリエット」、 今後は同じくボリショイの「クラス・コンサート&ジゼル」パリオペラ座「コッペリア」が予定されている。 他にもミラノ・スカラ座などオペラの企画もあり。 入場料は3500円(当日。事前予約により3000~2500円になる)と映画にしては高いものの、これだけのものを映画で見るには妥当なお値段かと。良企画なので続きますように! ■GWオペラ座いろいろ 「ロミオとジュリエット」、マッツエック「ベルナルダの家」、ボリショイ「パリの炎」。こちらはきちんと記録を書かなくては。なんとかUPできるよう頑張ります。 ■Les emotifs anonymes
http://www.exblog.jp/myblog/entry/new/?eid=f0008907
既にこちらでもお知らせしましたが、スペイン・国立バレエの芸術監督に就任が決まっていた、オペラ座エトワールのジョゼ・マルティネス。 来シーズンも行き来をしながら踊るので、アデューはしないよ、と本人が言っていたのですが、オフィシャルな形のアデューをすることになった模様です。7月15日、本人振付の作品、"Les enfants du Paradis"(天井桟敷の人々)のバチスト役で、だとのこと。 来シーズンもdanseur inviteとして踊ることには変わりなく、既に出演作品もアナンスされていますが(「シンデレラ」など)、監督就任にあたりこのようにアデューをすることで、オペラ座からは引退することになるわけですから、寂しい限りです。 最近はデルフィーヌ・ムッサンがひっそりと引退しましたね。「ロミオとジュリエット」にもモンタギュー夫人として出演していたのですが、正式には引退しているそうです。アデューをやらずに引退したのが残念です。 ![]() 何をいまさら、というほど有名で古い映画って、意外とNHK教育テレビあたりで流れたのを見てそれっきり、だったりしませんか。 先日たまたまご飯を食べに入ったカフェ、壁面をスクリーンとして使って映画を映像だけ流していまして。 何(十?)年ぶりかに偶然「ローマの休日」を見ることに。 何てことない恋愛ストーリーがこんなにも名作として残ったのは、いまだにファッション誌が繰り返し特集するほどキュートなヘップバーンのとそのファッション、そしてダンディなグレゴリー・ペック、ローマの街・・・これらの魅力ですね。 見終わったあと髪をキュっとあげてキリリとしたくなったり、スクーターに乗りたくなったり。 ヘップバーンには高校時代ほんとに憧れたものです。 麗しのサブリナの格好を真似してみたり。 ちなみにカフェの壁面で無声で映画流すのって、フランスのカフェな感じ。 三条の某所にあるこのお店、なんてことないところだったんだけど居心地がよくて妙に落ち着いちゃって。 リピート間違いなし。 ![]() カフェの名店に詳しい友人に教えてもらったところ。 入口から既に木の温もりがするお店。 一歩足を踏み入れたら、ロフトが見えて天井が高く、広々した印象なのに、何ともいえない居心地の良さ。 これも木の力かな。 フロア席の木のテーブルを楽しむのもよいけれど、今度はあたたかな感触のしそうなカウンターの木の椅子にも座ってみたいし、ロフトのソファでゆっくりもいい。うなぎの寝床と言われる町家なのでつくりが長い。奥の隠れ席のようなところも興味津々。 この日のおすすめはきのこのハッシュドビーフ。 せいぜい19時までのカフェが多いなか、しっかり23時まで、というのも大きな魅力。 ちなみにハッシュドビーフを食べたのは、前回が記憶にないくらい久しぶりだった。 パリにいると、意外に和食は食べるのだけど、こういったジャパニーズ洋食を食べる機会がなかったようで。 久しぶりの一皿がアットホームな優しい味で嬉しかった。
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