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夜は短し歩けよ乙女

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お友達パンチとは、憎しみをこめた普通のパンチ(親指が外)と違い、親指を拳の中にしまったもので、これには愛があるそうです。

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京大生協の本屋さんのレジそばには京大出身者の本として万城目学とこの森見登美彦の本が面積を争うようにずらりと並べられている。

そんなわけで万城目学と何かと比較されているらしいのでじゃぁ読んでみようか、と手にした本。
帯には”恋愛ファンタジーの傑作!”とある。十代以来そんなジャンルはあまり読んでないぞ、と思いつつ。

大学の部活の後輩、「黒髪の乙女」に恋をした「先輩」。
この二人が交互に語りながら小説は進む。
古本市で、四条河原町で、先斗町で、学園祭で・・・。

奇しくも最後、ハッピーエンドの場所は、前回のエントリーの進々堂(今出川通店)である。神保町あたりの古い喫茶店の味わいに比べるとなんだか地味なだけのところだが、ベンチ椅子がなかなか落ち着くお店だ。

やたら理屈っぽい「先輩」の独白がいいではないの。

ちなみに私の好みの登場人物は、「樋口さん」です。
なんて描写してあったか既に忘れたけど、イメージは、下駄に浴衣です。
そう、私は昔から一貫して、痩せて色白、着物の似合いそうな人が好き。
なんでしょうかね、こういう趣味ってね。
by chihiroparis | 2009-05-26 22:51 | livre

主にバレエ評


by chihiroparis